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2005年 05月 03日
『夜回り先生』(水谷修著)を題材にした『ゴッド ブレス ユー』(原作:水谷修/脚本:藤公之介・清水こうせい/演出:清水こうせい)を観てきました。
―夜間高校の教師水谷は授業終了後、夜の街を夜回りし、街でであった子供たちも自分の生徒として関わっていく。ドラッグやシンナー、暴力など…様々な傷を持った子供たちと水谷先生の触れあい…実際にあった話を元に描くミュージカル―
と、いうことで。私はまったく知らなかったんだけど、マスコミなどにも取り上げられている『夜回り先生』こと水谷修先生のお話でした。
後輩が結構良い役をもらったということで観に行ったのですが……辛かった。内容ではなく出来上がりが。後輩がいなきゃ絶対観に行きたくないですね。近年まれに見るひどさ。
原作の本を読んでいないけど、たぶん本はすばらしいのだと思います。友達はTVでのドキュメンタリーに感動して泣いたらしいし、本も全部読んだらしい。良かったと言っていました。
でも、舞台は~…多分、プロの人がほとんどいないのでは?という感じ。キャストはそんなに悪いわけではないのですよ。他の部分がちょっと…。
まず、予約をしているのにも拘らず、『整理券を配布』するとのこと。どうやら動員人数が150%を超える為らしい。だったら日時指定のチケットにすればいいのに…(日時指定なし、全席自由席のチケットだった)と思いつつ、整理券を頂く。早目に行ったにも拘らず1070番。時間を潰し開場時間ちょっと前に行くと既に列が。で、並んでいる人の整理券番号は100番台。まだまだかと思いきや、その場で整理券を配っている人の手元を見ると、何と100番台を配っているではないか!!
どういうことかと思って話しかけたらあっさり整理券番号を交換してくれました。1070番(17時30分頃)⇒160番(18時20分頃)に。なぜ?
でもって、並ばせる人も大雑把に「99番までの人は階段に並んで下さい。100番代の方はここで~す!!」と、100人ずつの番号確認のみ(しかも自己申告で誰が見るでなし)。101番だろうが、199番だろうが同じ扱い。ビックリしました。というか、意味ないじゃん!!
しかも席ガラガラだったし。友達の1人は19時開演にもかかわらず、15時30分に現場に着いていたのに。整理券なんか配るって言うから~。可哀想です。
内容はほんと、本で読んだら絶対感動できると思います。でも、今回のは演出が良くないのかなんなのか。場面の転換で、「素」が出来るのですよ。せっかく感動できそうかと思うと、転換の為の幕が下りてきて、何もない「素」が出来る。音もないし誰もいないし、みたいな「間」。観ている人の気持ちをぶちっと切っちゃう「間」。最悪です。一応ミュージカルと銘打っているけれど、それも部分部分で踊りがある、とか歌を誰かが歌う、っていうだけ。意味はない。歌って踊ればミュージカルって訳じゃないと私は思うのですが。どうでしょう?
役者さんの中には「あ、いいなぁ」と思わされる方もいたのですが、ストーリーは多分、本のままで脚色とかされていないのじゃないか、という感じに場面場面が中途半端に進んでいきます。本はノンフィクションだから事実だけを書けばいいけど、舞台はある意味フィクション入れてでも解決してくれないと、見ているこっちは話がわからなくなっちゃう。登場人物もいっぱいいる分、誰が誰だか…。
何とか無事本編が終わり、カーテンコールに。ここでもっとも最悪な展開に。出演者が全員登場し、挨拶して終わりかと思いきや、なんと演出家が登場!
まぁ、出てくるのが好きな演出家も中にはいるし…と思っていたら、なぜか参議院議員と衆議院議員を呼び込み舞台の上へ! ……すっかり冷め切った私。
どうやら内容が内容だけに、文部科学省やら何やら、後援や主催の関係らしいけど。舞台上に呼ぶな! そして上がるな!! と、私は思う。
興ざめだね~。最後に水谷先生を呼び込むことには反対しないけど。
最後に演出家が「全国でぜひやっていきたい」との発言。
…このままでは辛いんじゃない?
せっかく良い題材なんだから、もっと良いやりかたがあるはず。全然ストーリーがまとまっていない。というか、視点が定まっていない。先生が主役ならもっと先生の苦悩とか、テーマを決めてやらないと見ている側が感情移入できない。結局、水谷先生の伝えたいことが、この舞台では伝わってこないのですよ。だから、2時間30分がとても長かったし辛かった。
なんだか珍しいほど長くなってしまったけど、良いお話な分、もっと舞台として良い作品に仕上げてほしいと思いました。
―夜間高校の教師水谷は授業終了後、夜の街を夜回りし、街でであった子供たちも自分の生徒として関わっていく。ドラッグやシンナー、暴力など…様々な傷を持った子供たちと水谷先生の触れあい…実際にあった話を元に描くミュージカル―
と、いうことで。私はまったく知らなかったんだけど、マスコミなどにも取り上げられている『夜回り先生』こと水谷修先生のお話でした。
後輩が結構良い役をもらったということで観に行ったのですが……辛かった。内容ではなく出来上がりが。後輩がいなきゃ絶対観に行きたくないですね。近年まれに見るひどさ。
原作の本を読んでいないけど、たぶん本はすばらしいのだと思います。友達はTVでのドキュメンタリーに感動して泣いたらしいし、本も全部読んだらしい。良かったと言っていました。
でも、舞台は~…多分、プロの人がほとんどいないのでは?という感じ。キャストはそんなに悪いわけではないのですよ。他の部分がちょっと…。
まず、予約をしているのにも拘らず、『整理券を配布』するとのこと。どうやら動員人数が150%を超える為らしい。だったら日時指定のチケットにすればいいのに…(日時指定なし、全席自由席のチケットだった)と思いつつ、整理券を頂く。早目に行ったにも拘らず1070番。時間を潰し開場時間ちょっと前に行くと既に列が。で、並んでいる人の整理券番号は100番台。まだまだかと思いきや、その場で整理券を配っている人の手元を見ると、何と100番台を配っているではないか!!
どういうことかと思って話しかけたらあっさり整理券番号を交換してくれました。1070番(17時30分頃)⇒160番(18時20分頃)に。なぜ?
でもって、並ばせる人も大雑把に「99番までの人は階段に並んで下さい。100番代の方はここで~す!!」と、100人ずつの番号確認のみ(しかも自己申告で誰が見るでなし)。101番だろうが、199番だろうが同じ扱い。ビックリしました。というか、意味ないじゃん!!
しかも席ガラガラだったし。友達の1人は19時開演にもかかわらず、15時30分に現場に着いていたのに。整理券なんか配るって言うから~。可哀想です。
内容はほんと、本で読んだら絶対感動できると思います。でも、今回のは演出が良くないのかなんなのか。場面の転換で、「素」が出来るのですよ。せっかく感動できそうかと思うと、転換の為の幕が下りてきて、何もない「素」が出来る。音もないし誰もいないし、みたいな「間」。観ている人の気持ちをぶちっと切っちゃう「間」。最悪です。一応ミュージカルと銘打っているけれど、それも部分部分で踊りがある、とか歌を誰かが歌う、っていうだけ。意味はない。歌って踊ればミュージカルって訳じゃないと私は思うのですが。どうでしょう?
役者さんの中には「あ、いいなぁ」と思わされる方もいたのですが、ストーリーは多分、本のままで脚色とかされていないのじゃないか、という感じに場面場面が中途半端に進んでいきます。本はノンフィクションだから事実だけを書けばいいけど、舞台はある意味フィクション入れてでも解決してくれないと、見ているこっちは話がわからなくなっちゃう。登場人物もいっぱいいる分、誰が誰だか…。
何とか無事本編が終わり、カーテンコールに。ここでもっとも最悪な展開に。出演者が全員登場し、挨拶して終わりかと思いきや、なんと演出家が登場!
まぁ、出てくるのが好きな演出家も中にはいるし…と思っていたら、なぜか参議院議員と衆議院議員を呼び込み舞台の上へ! ……すっかり冷め切った私。
どうやら内容が内容だけに、文部科学省やら何やら、後援や主催の関係らしいけど。舞台上に呼ぶな! そして上がるな!! と、私は思う。
興ざめだね~。最後に水谷先生を呼び込むことには反対しないけど。
最後に演出家が「全国でぜひやっていきたい」との発言。
…このままでは辛いんじゃない?
せっかく良い題材なんだから、もっと良いやりかたがあるはず。全然ストーリーがまとまっていない。というか、視点が定まっていない。先生が主役ならもっと先生の苦悩とか、テーマを決めてやらないと見ている側が感情移入できない。結局、水谷先生の伝えたいことが、この舞台では伝わってこないのですよ。だから、2時間30分がとても長かったし辛かった。
なんだか珍しいほど長くなってしまったけど、良いお話な分、もっと舞台として良い作品に仕上げてほしいと思いました。
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by gogomk2003
| 2005-05-03 22:20
| 観劇感想
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